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【相続した空き家、放置していませんか?】放置リスクと売却という選択肢

  • 弘之 林
  • 5月5日
  • 読了時間: 4分

はじめに

親から空き家を相続したものの、「使い道が決まらない」「遠方にあって管理が難しい」などの理由で、そのまま放置してしまっていませんか? 「いつか活用するかもしれない」「とりあえず手をつけずに様子を見よう」と考えているうちに、気づかないうちに様々な問題が進行してしまうこともあります。

空き家は維持するだけでも税金や管理コストがかかり、放置状態が続くことで周囲に悪影響を及ぼす可能性もあるのです。 この記事では、相続空き家の放置による具体的なリスクと、早めに売却を検討することで得られるメリットについて、分かりやすく解説していきます。


相続空き家を放置する3つのリスク



1. 固定資産税の負担増加

通常、住宅が建っている土地には「住宅用地の特例」により、固定資産税が軽減される措置があります。 しかし、空き家が老朽化し「管理不全」と判断されると、この特例が外れる可能性があります。 その場合、土地が「住宅用地」と見なされなくなり、税額が最大で6倍近くに跳ね上がることも。 また、特例が適用されているかどうかの判断は自治体ごとに異なり、知らないうちに高額課税対象になっていたというケースもあるため注意が必要です。 空き家を放置しておくと、意図せずコスト負担が増えてしまうリスクが高まります。



2. 老朽化による近隣トラブル

放置された空き家は、時間の経過とともに急速に劣化していきます。 屋根や外壁の剥がれ、雨漏りによる腐食、庭の雑草の繁茂、さらには害虫やネズミ・ハクビシンなどの動物が住み着くことも。 これらは周辺住民に不安や迷惑を与え、苦情やトラブルの原因になります。 特に風雨による建物の一部落下や倒壊事故が発生すれば、所有者に損害賠償責任が発生する可能性も。 管理されていない空き家は、近隣との関係悪化を招きやすいため、早めの対応が求められます。



3. 資産価値の低下

築年数が進むことで建物は当然劣化しますが、それに加えて空き家は日常的なメンテナンスがされていないため、劣化スピードが早まります。 シロアリやカビ、雨漏りなどが進行すると、内部構造がダメージを受け、リフォームや解体に多額の費用がかかることも。 結果的に、売却時には「修繕費込みでこの価格」と大幅に査定が下がることも少なくありません。 市場に出しても買い手が見つかりづらくなり、最悪の場合、買い手が現れないまま何年も持ち続ける…ということにもなりかねません。


売却という選択肢も視野に

相続した空き家を、無理に活用方法を考えたり、リフォームして再利用しようと悩む必要はありません。 現実的に管理が困難だったり、利用の見込みがない場合は、維持費やさまざまなリスクを抱え続けるよりも、思い切って売却して現金化するという選択が、最も合理的なケースも多いです。

売却によって得た資金を、新たな生活資金や相続人間の分配、または別の投資へ回すこともでき、資産の有効活用につながります。 今後のライフプランを考えるうえでも、空き家を「持ち続ける」という負担を減らす選択肢として、売却は非常に有効な手段と言えるでしょう。


特に次のような方には、早期売却がおすすめです:

  • 管理や維持が難しい

  • 遠方に住んでいて見に行けない

  • 使う予定が全くない

  • 固定資産税や修繕費がもったいないと感じている


まとめ:空き家は“放置せず”、早めに動くことが大切!

相続空き家は、持っているだけで税金・手間・リスクがどんどん増していきます。たとえ使用していなくても、毎年の固定資産税や雑草の手入れ、建物の劣化対策など、時間とお金の負担は避けられません。

こうしたリスクを最小限に抑えるためにも、まずは専門家に相談し、査定や売却といった具体的な選択肢を知ることが大切です。相談したからといってすぐに売る必要はありませんが、正しい情報を知っておくことで、後悔のない判断がしやすくなります。

「どう処分していいか分からない」「古すぎて売れないかも」「近隣に迷惑がかかっていないか心配」といったお悩みも、近年では解決策が多様化しています。たとえば 古家付き土地としての売却 や、 買取専門業者 によるスピード売却など、状況に応じた柔軟な対応が可能になっています。

特に買取専門業者であれば、建物の状態や立地条件を問わず相談を受け付けてくれるケースも多く、「売れないかもしれない」と諦めていた物件が思わぬ価格で売れることも。まずは一歩踏み出し、行動することが空き家問題解決の第一歩です。

 
 
 

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